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「ちょっとあなた、さすってちょうだい」プロが教える、心地よいさすり方

8月31日
読了時間: 3分

「ちょっとあなた、さすってちょうだい」


介護の現場では、痛みや不安などから、よくこのお願いをされます。

さすることで痛みや不安が和らぎ、笑顔が見られることもあれば、その逆の場合もあります。


私も介護職として働いていたときは、よくお願いをされました。


もともと、私は癒やし系の人間ではなく、とてもせっかちです。

忙しい中、さするので超高速。


「火がつくんちゃうか」というぐらいのスピードで(笑)

「あんた忙しいんやったら、もうええわ」と、時には怒られたりもしました。


そんな私も今や、さすりのプロ11年目です。


今日は、そんな私から、さすり方のコツをちょっとお教えします。


「ゆっくり優しく」って、具体的にどれくらい?


トリートメントやアロマトリートメントを学ぶと、テキストには、

「ゆっくり優しく触りましょう」

と書いてあることがあります。


では、「ゆっくり」って具体的にどれぐらいだと思いますか?


これは、根拠のある答えがあります。


皮膚には、一定の速度で撫でられたときに心地よいと感じる「C触覚線維」というものがあります。


「C触覚線維」が反応するのは、

秒速3cm~10cm。

その中でも、一番反応が良いのが秒速5cmとされています。


「秒速5cm」と言われても、ピンとこないですよね。


たとえば、20cmくらいのうでの距離なら片道4秒、往復なら8秒くらい。

このくらいのゆっくりしたペースです。


「え?そんなにゆっくり?」

と思いませんか?


私が昔やっていた「高速さすり」とは、えらい違いです(笑)


さすることは、ただ触れるだけじゃない


このC触覚線維が刺激を受けると、セロトニン神経が活性化し、脳内でセロトニンがつくられるといわれています。


セロトニンは「幸せホルモン」ともよばれ、不安の軽減や安眠、自律神経の調整などにも関わりがあります。


だからこそ、介護現場で質の高い「さすり」技術は、持っておいてほしい介護スキルのひとつです。


実は、さすり方にはまだまだコツがあります

今回ご紹介したのは、ほんの一部です。


さする場所や圧、温度など、介護現場で活かせる「触れ方」には、まだまだ知っておきたいポイントがたくさんあります。


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*参考文献 山口 創『人は皮膚から癒される』草思社、2022年

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